【SNSマーケティングとは】具体的な成功事例4選とその詳しい手法を解説

SNS(Social Networking Service)の利用が一般的になってきており、毎日SNSをチェックしているという方も多いのではないでしょうか。SNSは企業のマーケティングにおいても重要なツールとなっており、マーケティング手法も多彩です。
今回は、SNSマーケティングの概要から最新の動向、各SNSの特徴をご紹介します。

とはいえ、SNSマーケティングをどのように行えばいいか具体的なイメージがわかないという方もいるでしょう。
そこでこの記事では、SNSマーケティングについて

をわかりやすくまとめて紹介していきます。
自社やクライアントでマーケティングを行う際お役立てください。

また、下記記事をまだ読んでことがない人はこちらを読んでからの方がより重要性がわかるかと思いますので是非。

SNSマーケティングの特徴とは

SNSマーケティングとは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通して消費者とコミュニケーションを行い、ブランド理解を促しファンを獲得したり、購買につなげていくデジタルマーケティング活動です。特徴として無料で施策できるなどコストがおさえられ、SNSの強みである拡散力により多くのユーザーをターゲットにサービスや商品購入までの導線を構築できます。

具体的には以下の5つ

・SNSアカウント運用
・SNS広告配信
SNSキャンペーン
インフルエンサーマーケティング
ソーシャルリスニング

がSNSマーケティングの手法として広く活用されています。

SNSの普及により消費者も企業もSNSを通して情報発信が気軽にできるようになったことから、消費者と企業がつながるための新たなチャネルとして大きな注目を集めており、実際SNSマーケティングを導入している企業は年々増加しています。

また、消費者による口コミやレビューによってポジティブな共感を生み出せれば大きな話題となり、自社の認知拡大やイメージアップ、売上増加につながるメリットがあるのも特徴です。

一方で、デメリットとして商材がユーザーの期待値を大きく下回るものであった場合、SNS上でネガティブなイメージが拡散するリスクもあるため製品やサービス品質に重点を置き、高いリテラシーをもって運用することが求められます。

SNSマーケティングに使われる代表的なソーシャルメディアと活用方法

YouTube

youtube

・20億人のユーザー数を誇る世界一の動画SNS
・日本国内では6500万人が利用
・13歳以上であれば誰でも無料で利用できる
・アカウントを作成すれば動画のアップロードもできる
・15分以上の動画をUPするにはアカウントの確認が必要
・広告収益で生計をたてるユーチューバーが増加中
・2005年にサービス開始
・アメリカのGoogle(グーグル)社が運営

活用方法

YouTube動画はテキストや静止画よりも商品・サービスの魅力を直感的にわかりやすく訴求できるというのが大きなメリットです。他にもSNSで拡散されやすいため大きな広告効果に期待できる、テレビCMに比べてコストを抑えた集客が可能など、動画マーケティングのメリットは多くあります。

またスマホやSNSの普及により、動画はグッと身近なものになりました。そのため個人レベルで動画を見る機会が増えており、高い広告効果が期待できます。特に若年層では動画に触れる機会が圧倒的に多く、効果的なアプローチ手段となりえるのです。

TikTok

・10億人のユーザー数を誇る動画SNS
・日本国内では1700万人が利用
・13歳以上であれば誰でも無料で利用できる
・アカウントを作成すれば動画のアップロードもできる
・日本ではユーザー数が増加中
・中国のByteDance社が運営
・2016年にサービス開始
日本国内のTikTokの利用年齢層10代:16.9% 20代:22.3% 30代:22.8% 40代:24.3% 50代:13.7%

活用方法

企業がTikTokを活用することで、ブランド認知度の向上が図れます。他のSNSが「文字」や「画像」メインなのに対し、TikTokは「動画」が中心なため、伝えられる情報量が多く、認知拡大につながりやすいという特徴があります。
訴求力が高く、ユーザーの記憶に残りやすいTikTokは、認知拡大を図りたい企業が積極的に使うべきSNSの一つです。

TikTokのメインページでは、フォローの有無に関係なく、人気の動画やユーザーの視聴履歴にもとづいたおすすめの動画が独自のアルゴリズムで表示されます。InstagramやTwitterのタイムラインと異なり、フォローしていないユーザーの動画が次から次へと表示されるのです。
そのため、始めたばかりのアカウントでも動画の視聴回数を伸ばしやすい傾向があります。

Facebook

facebook

・25億人のユーザー数を誇る世界一のSNS
・日本国内では2600万人が利用
・実名での登録が義務化されている
・匿名アカウントは禁止されている
・13歳以上であれば誰でも無料で利用できる
・ビジネス利用やオンラインサロンとしての活用が多い
・日本ではユーザー数が減少している
・2004年にサービス開始
・アメリカのMETA社が運営
・2010年に映画化(題名:ソーシャル・ネットワーク)

活用方法

Facebookは原則実名での登録となっているSNSです。そのため、リアルでも交友関係のあるユーザーとの交流がメインです。コミュニティの機能があるため、共通の趣味でつながることもできます。30〜40代のビジネスマンの利用者割合が高いため、toBやビジネス寄りの商品のPRにおすすめです。

Instagram

instagram

・10億人のユーザーが利用する世界一の写真SNS
・日本国内では3300万人が利用
・匿名や複数アカウントの作成がOK
・ハッシュタグ(#)を使った独自の文化が浸透している
・流行に敏感な20代~30代の女性の利用者が特に多い
・企業から報酬を得てPRをするインスタグラマーが活躍
・13歳以上であれば誰でも無料で利用OK
・15秒動画のリール機能
・24時間で消えるストーリーズ機能
・Facebookとの連携機能が豊富
・2010年にサービス開始
・アメリカのMETA社が運営

活用方法

Instagramは、写真や動画など視覚で楽しめるコンテンツ共有SNSです。ブランディングにも多く活用されており、ファンをつくりやすいのが特徴です。
Instagramはユーザーの投稿も盛んで、DAU(デイリーアクティブユーザー)の70%がストーリーズの投稿をおこなっているとの結果も発表されています。最も見られたストーリーズの投稿のうち3分の1はビジネス投稿であり、日本におけるSNSを使ったマーケティングは非常に盛んでありつつ効果もあるといえるでしょう。
テキストではなく動画や画像で情報を伝えることに長けているため、ファッションやコスメなどの世界観を作りやすいジャンルの投稿に向いています。
ショッピング機能や広告など多機能なSNSとして企業でも活用される事例も増えています。

Twitter

・3.4億人が利用する世界最大の短文SNS
・日本国内では4500万人が利用
・テキスト投稿は140文字まで投稿OK
・情報の拡散性にすぐれている
・匿名や複数アカウントの作成がOK
・13歳以上であれば誰でも無料で利用OK
・動画は140秒まで投稿OK
・2006年にサービス開始
アメリカのTwitter社が運営

活用方法

Twitterは、140文字でテキストベースで投稿するSNSです。匿名でのアカウント作成が可能なので、リアルな交友関係だけでなく好きな芸能人やコミュニティー専用のアカウントを作成して、ファン同士でフォローし合うということが多くあります。

SNSのなかでも拡散力が高く、即時性の高い情報を発信できるのがTwitterの特徴です。

情報を多く伝える目的には不向きですが、ハッシュタグによる検索機能もあるため、リアルタイムでの情報収集ツールとしても活用されています。

LINE

line

・日本で一番ユーザー数の多いSNSアプリ(8600万人)
・アカウントを取得するには携帯電話番号が必要
・複数アカウントを取得するのが難しい
・キャリアメールやSMSに近い使われ方をしている
・家族や友人など親しい間柄で利用されることが多い
・無料のビデオ通話が利用できる
・スタンプや既読といった機能がヒットし急速に普及した
・利用推奨年齢は12歳以上とされている
・2011年にサービス開始
・日本のLINE株式会社が運営

活用方法

LINEは幅広い年齢層に利用されているSNSです。匿名でも可能ですが、連絡先リストの意味合いも兼ねているため、実名や個人名が特定しやすいニックネームの利用も多いです。

日常的な連絡ツールとしても活用されるのがLINEです。クローズドなコミュニティや1体1のコミュニケーションが取りやすいため広告や宣伝にも向いています。

今までの検索エンジンからSNS検索へ

SNS検索ツール

従来は、何か知りたいものがあった際には検索エンジンを使用することが多かったですが、最近の20代はSNS検索の併用がトレンドになっています。

SHIBUYA109.labが2019年8月に調査した内容によると、「遊びに行く場所を検索する際に使用する検索ツール」は82.9%がInstagramで検索するという回答結果が得られています。検索エンジンを使用するという回答は57.8%で、次いでTwitterが32.7%という結果でした。
ただし、2019年時点での調査報告なためTikTokやYouTubeの検索比率は大分上がってきていると予測されます。

上記の結果から分かる通り、まだまだ検索エンジン結果の使用も根強いものの、情報の取得先としてSNSの使用が一般的になりつつあります。

 

検索を使い分けるパターンとしては下記のようなパターンが洗い出せます。

・即効性のある情報→Twitter
・特定の地域やジャンルの流行りを知りたい→Instagram
・口コミを見たい→Instagram
・リアルさや雰囲気を知りたい→YouTube / TikTok
・網羅的な情報や専門性のある情報を知りたい→検索エンジン(GoogleやYahoo!)

SNSマーケティングを取り入れる際は、上記の検索意図も踏まえてマーケティングをおこなうとよいでしょう。

アクションにつながりやすいのはマイクロインフルエンサー

インフルエンサーマーケティングは長期に渡って活用されている手法ですが、ここ数年でマイクロインフルエンサーが注目されています。
インフルエンサーを10万人以上のフォロワーとすると、マイクロインフルエンサーの数は数千〜10万人程度です。
マイクロインフルエンサーはインフルエンサーに比べて、フォロワー数が少ないためリーチできる数自体は少なくなりますが、フォロワーへの影響力が高いため、投稿を見たフォロワーがアクションにつながりやすいといわれています。
マイクロインフルエンサーは自身の得意とする分野・ジャンルに特化した消費者に役立つ情報を発信しており、その情報やマイクロインフルエンサー自身の人柄に惹かれて多くのフォロワーを抱えています。
たとえばコスメやファッション、グルメなど特定ジャンルの情報に対する情報感度・興味関心が高いユーザーをフォロワーとして多く抱えているため、一つの特化コミュニティが形成されているのが大きな特徴です。

5つのSNSマーケティング手法と成功事例4選

SNSマーケティングの具体的な成功事例をご紹介していきます。
SNSマーケティングの施策や手法は様々なものが存在していますが、ここでは、

・SNSアカウント運用
・SNS広告配信
SNSキャンペーン
インフルエンサーマーケティング
ライブコマース

の5つのSNSマーケティング手法における成功事例を紹介します。
それぞれのSNSマーケティングの手法の特徴とともに、実際にSNSマーケティングで認知度や売り上げの向上に成功している企業と参考になるポイントをご紹介していきましょう。

SNSマーケティング成功事例:SNSアカウント運用

SNSアカウント運用では、企業の公式SNSアカウントを運用することで自社ブランドに関する情報発信を行います。
SNS公式アカウントからユーザーに有益なコンテンツを発信し続けることで、ユーザーがメリットを感じフォロワー化(=見込み顧客化)させることが可能です。
商品やサービスについての質問をSNSを通して簡単にできるようになるため、通常のお客様窓口ではできない距離感の近いコミュニケーションも可能です。

企業のSNSアカウントからの魅力的な写真や動画投稿は、商品のイメージ向上などブランディングにも寄与します。
加えて自社製品やサービスに興味ある人を公式ホームページやECサイトへ誘導することもできるため集客の入り口にもなるので、ブランディング・認知獲得から購買まで一貫したSNS施策を行えることが大きなメリットです。

SNSアカウント運用の成功事例(YouTube)

THE FIRST TAKE YouTube

2019年11月開設からすでに606万人登録を達成しているソニーミュージックが運営するチャンネルです。
「一発撮りで、音楽と向き合う」というコンセプトのもと、ミュージシャンによる一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル
「白いスタジオに置かれた一本のマイク。ここでのルールはただ一つ。一発撮りのパフォーマンスをすること。」というテーマで、高画質・高音質で収録した映像を配信しています。

 

既存のYouTubeに投稿されている音楽コンテンツのみならず、他ジャンルの動画コンテンツも含めた全体のコンテンツから分析して生み出された新しい音楽コンテンツだということがわかりました。
何か新しいコンテンツを生み出そうとする時には、一見関係なさそうなジャンルからも分析する必要があります。その成功例が、「THE FIRST TAKE」であると言っても過言ではありません。
音楽に限らず、YouTubeやTikTokなどで動画コンテンツを投稿しようと考えている方は、チャレンジしようとしているジャンル以外の動画ジャンルについても分析して見て下さい。そしたら、バズるヒントが見えてくるかもしれません!

SNSアカウント運用の成功事例(TikTok)

TikTok クラシル

2022年3月時点で25万人以上のフォロワーを獲得しているクラシル公式TikTokです。
クラシルのアプリユーザは主婦層を始めとする女性に人気の料理アプリですが、10代後半〜20代前半の若年層の女性ユーザにアプローチできるようTiKTokに参入して見事に成功しています。
料理の作り方を15秒程度でもわかるように、本当に大事なポイントだけを押さえてコンパクトかつポップに仕上げているからです。
見ていても本当に「これならできそう!」と思わせてくれる料理系TikTokの構成となっています。
ちなみに、クラシルのTikTok動画のコメント欄を見ても、確かにこれなら作れそうといったコメントも相次いでおり、反響の高さが伺えます。

 

ここで大切なのが、クラシルのTikTok参入は自社サービスの周知とアプリへの誘導という点です。
15秒ほどの動画でも作り方のポイントが押さえられるように、割と簡単にできる料理がメインの投稿となっています。
他にも見てみたいと思える動画だからこそ、クラシルのアプリへの誘導が図れるのです。

SNSアカウント運用の成功事例(Instagram)

KENZO instagram

1970年創業の老舗人気ファッションブランドKENZOは、ファッションと相性の良いInstagramで2022年3月時点で206万人以上のフォロワーを獲得しています。
動画や画像を中心に商品をスタイリッシュで独自の世界観で表現した投稿が特徴で、Instagramユーザーに興味を持たれやすいような発信の工夫がされています。

 

また、Instagramのショッピング機能を活用してSNSから自社のECサイトに誘導して購買にまでつなげている点も特徴です。
ファッションに相性の良いSNSを使い、独自の世界観とSNSから自社ECサイトへの導線につなげるなどユーザーを強く意識したマーケティング事例です。

SNSアカウント運用の成功事例(Twitter)

SHARP Twitter

こちらは、電化製品などを多く販売しているシャープ株式会社の公式Twitterアカウントです。
2022年3月現在、82.6万人のフォロワーをかかえた大変有名なアカウントとなっております。
企業が運用しているとは思えないようなフランクで親しみやすい投稿。そして、ユーザのSHARPに関連するツイートにこまめにリプライを行うなど多くのユーザーからの人気を博しています。

 

他社の製品を積極的に紹介したり人気のカルチャーやバズった投稿にも反応したりと、「消費者に近い存在として」ユーザーとコミュニケーションするよう心がけられた運用方針が特徴的です。
自社製品を買ってくれたファンへも丁寧に対応しているため、顧客ロイヤルティの向上にも貢献しています。
企業が運用するTwitter公式アカウントの中では、ダントツの人気度を誇る同社のアカウントは、Twitterの一般ユーザーから「シャープさん」と親しみをこめて呼ばれるなど消費者との良好な関係性を作り上げることに成功しました。
「友達同士のような関係」をユーザーとの間に構築することで、信頼性の高い企業、消費者に寄り添う企業としてブランディングに成功しているSNSマーケティングの成功事例と言えるでしょう。

まとめ

SNSマーケティングは、認知拡大、ブランディング、ロイヤリティ向上とさまざまな目的で活用できます。各SNSに応じて、リーチできるユーザー層も異なるので、それぞれの特徴を理解して最適なサービスでマーケティングをおこなうようにしましょう。

また、最近のトレンドとして、SNSでの検索行為が広がっているため、企業アカウントを運用する際は、ユーザーが拾いやすい検索しやすいキーワードを意識した投稿や、ハッシュタグなどを使用するとよいでしょう。

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