既に第4回目となりました歯科クリニックでのマーケティング講座。
今回は歯科クリニックがやるべきSNSツールマーケティング(患者さんへの情報発信)について詳しくご紹介したいと思いますので、ぜひご一読よろしくお願いいたします。
SNSツールの目的
運用ツール毎の目的を理解
運用ツールは後ほど紹介しますのですぐにでも知りたい方はスクロールしていただきご確認ください。
それぞれ特徴を持っているので、どれがどういう風に活用できるのかご理解いただいた上で、どれも同じではないということを知っていただきたいと思います。
SNSツールによって難易度が違う
使用するツールの難易度が違います。
例えば動画を使用するのであれば企画を練った上で動画撮影をしたり、文字がメインのものであれば文章力(コピーライティング)であったり少しずつ異なってきます。
どのツールも無料で始められる
SNSツールは基本無料です。※例外あり
基本無料ですので手の凝ったシステムなどではないため極論失敗しても無料であるためリスクは最小限に抑えることが可能です。
スタッフ主導のもと行える
ほとんどのSNSツールはスタッフさんが日常一度は使ったことがあるものばかりです。
なので院長先生が新しく学び直すよりも、スタッフが日頃から使っていのでクリニックに導入する際、難易度は低くなりやすいです。
1.メールマガジン
ーーー特徴ーーー
・既存患者対象
・定期的な情報の発信
・情報量(文字数)を多く掲載できる
・ストックを作っておける
・開封率はタイトルによる
・システムは基本有料
既に歯科クリニックで取り組んで医院もあるかと思います。
このメールマガジンですが、定期的な情報を発信するにはすごく適しています。
また、情報量多く載せることができるため、クリニックから何かしらのメッセージを届ける。
他SNSツールに比べても多くの情報を届けることができますので、情報が多く一つにまとめることが大変な情報を患者さんに届けたい場合はメールマガジンをご利用することを検討してみてください。
またストックを作って置くことができるのも利点です。
1年前のことって患者さんは意外と覚えていないものです。
毎月1回の配信と考えると少なくても12個のメールマガジンを用意する必要がありますが、基本1年前の情報は忘れてしまいがちですので12個を作っておけばそれを来年、再来年と継続的に使用することができます。1年分を先に作るのは大変かもしれませんが、一度作って仕舞えば継続利用(ストック)で運用できます。
開封率はタイトルによるということなんですが、メール受信ボックスにはさまざまな企業や友人他のメールが溜まっているはずです。
受信ボックスの中で、患者さんに見てもらうためにはタイトルが重要ということです。
タイトルしか表示されていなければ自ずと重要性は認識されているかと思います。
タイトルが読んでみたい、開けてみたいと思わせるものでなければ開封率が下がっていく一方ですので要注意してもらいたいと思います。
いくらいい文章を書いてあってもタイトルで読まれないことは多々あります。
このメールマガジンのシステムは基本的に有料です。
メールマガジンを配信するにあたって、メルマガスタンドというものがたくさんの企業から出ていますが、利用しているほとんどの方が無料ではなく有料版を使用している傾向にあります。
多種機能の他、ステップメールが送れることや配信予約できること回復率が分かることや患者リストをストックできるなどの機能があるので自ずと有料版を使用する人がほとんどです。機能によって値段も変わってきますが。。。
2.ブログ
ーーー特徴ーーー
・新規 / 既存患者対象
・SEO対策としても有効
・患者さんの登録不要
・情報量も自由
・目的をもつ、日記にしない
・自社運用を推奨(WordPress等)
歯科クリニックでもたくさんのブログ、例えばスタッフブログであったり院長ブログ等されていると思いますが、SEO対策としてとても有効です。
ブログを読むにあたって患者さんは何かしら症状が出ている場合や誰か近親者がその症状がある場合などネットを使って調べる際にクリニックがブログをやっている場合ヒットする可能性がありそこから実際に訪れる可能性が高いです。
ただし移住している地域でない場合は訪れることはありません。
そして、注意しなければいけない点は決して日記にしてはいけないということ。
例えばこの間、家族と一緒にディズニーランドに行きましたっていうのはただの日記なんです。
それは誰に向けてのブログなのかということをぜひとも意識してもらいたいです。
SEOとして対策にすごく有効的になりますし自院の資産にもなります。つまり運用をやめなければ一生残り続けるということです。
もし可能であれば自社運用をしてください。
3.LINE
ーーー特徴ーーー
・LINEで受信予約
・休診・代診情報を配信
・キャンセルでの空き枠の通知
・クリニックコラム・予防情報の発信
・自動的に質問に回答(チャットボットの機能)
・新規に導入した医療機器、自費診療メニューの紹介、予約への誘導
・開封率が高い
・無料でも良いが有料プラン推奨
これもまた多くの歯科クリニックで最近よく使われていますが、タイムラグがなく情報を発信するメリットがかなり大きいです。
知っている方は多くおられると思いますがLINEを使うことにより受診の予約を管理することが可能です。
休診・代診情報を配信、キャンセルでの空き枠の通知などはクリニックにとって重要なポイントになります、
休診・代診情報の場合、基本は電話での留守電にて通知することやホームページ上でお知らせすること以外には方法はありません。
留守電の場合、今日行きたい患者が電話してきた場合やっていないとなると他の歯科クリニックに行ってしまうため「既存患者・新規患者」にしろそれを機にクリニックを変えてしまうことにもなりかねません。
またキャンセルでの空き枠通知では空きをなくすことによりクリニック経営とし安定した回転を図ることができます。
さらにチャットボット機能を使うことにより患者自身の症状をクリニック側が来院する前に情報を得ることにより効率的なオペレーションの実現も不可能ではありません。
しかし、そのような判断のためには医師監修のもと、きめこまやかなデータ学習と「シナリオ作成」が必須といえるでしょう。また正しく症状を把握するためには、シナリオの分岐を深くした質問を絞り込む必要があります。
また、事前に大量の医療データ学習させ、初期精度を高めることも必要だと言えます。
開封率に関してはメルマガなどに比べると約6倍以上違ってきます。
そして本文リンクのクリック率はなんと約20倍も増えるという結果が2018年LINE調査で発覚しております。
ただしLINEにもデメリットがあります。
・LINEの「友だち」と実際の患者様(カルテ情報)が紐づいていない
・(上記ゆえに)LINE側で患者様の状況(問い合わせ後に成約にまで至ったか、過去に治療歴があるかなど)を把握できない
これらのデメリットを踏まえた上でうまく利用することを検討していただければと思います。
4.tiktok
ーーー特徴ーーー
・動画での情報発信
・人物が見えるため信頼性の向上
・ターゲット層にアプローチしやすい
・「見込みユーザー」を増やせる
・アフターフォローなどに活かす
・他のツールとの組み合わせ
ショート動画で有名なtiktokですが、なぜYouTubeではなくtiktokかというと長い動画になるとユーザーに観てもらいづらくなるため尺が短いtiktokが最適なこととtiktokのアルゴリズムがお薦めされる範囲がYouTubeよりも広いからです。
動画で収益を上げるのが目的ではない利用の仕方としてはtiktokの方が最適と言えるでしょう。
ターゲット層にアプローチしやすい
TikTokのハッシュタグ機能を活用すれば、狙ったユーザーに情報を届けやすくなります。また、位置情報も合わせて入れておけば、興味を持ったユーザーがクリニック情報を保存してくれるでしょう。
さらに、TikTokはレコメンド機能が非常に優秀!ユーザーの趣味趣向に合った商品やサービスを自動的に「おすすめ」として表示してくれます。
このレコメンド機能のメリットは、フォロワー数が少ない状態でも投稿が表示されるということ。フォロワーが少なくてもクリニック情報をターゲットにアプローチできるので、利用しない手はありません。
「見込みユーザー」を増やせる
TikTokはコメントも気軽にできて、コミュニケーションを取りやすくなっています。
ユーザーとのやり取りがブログなどと比べると気軽にできるので、ただクリニックを認知していただけの方を「近々行ってみよう」「来遊予約してみよう」と思わせることができるのです。
アフターフォローなどに活かす
例えばホワイトニングです。
ホワイトニングの場合施術をしたあと数ヶ月は効力を発揮しているのですが正しいケアをすればより長く効力を持たせることができるのでホワイトニングのケア動画を載せることにより信頼度向上し顧客満足度にもつながりやすくなります。
他のツールとの組み合わせ
情報発信ツールとしては飛躍的に効果を発揮しますが予約や来院するためには他のツールが必要になってきます。
予約の場合はLINEを使ったり、その他の施術はないができるなどの情報はホームページでなければ表現できないため他のツールとの組み合わせが大事になります。
その他tiktokを集患ツールとして使用する場合のレクチャーや動画制作方法などのお困りのことがあればこちらからご連絡ください。
5.Instagram
ーーー特徴ーーー
・画像が決めて
・インフルエンサーを見つける
・タグづけが重要
・内容(テーマ)を絞り込む
・年齢層が若い
先ほどのtiktokとは別でInstagramは画像が決め手になります。
ただしなかなかフォロワーもクリニックに対して付かないこともInstagramには結構あったりしますのでインフルエンサーの方に無料で施術を行うことでInstagramに投稿してもらうのが一番効力を発揮します。
インフルエンサーを見つける
インフルエンサーを見つけると言いても関係ないインフルエンサーを起用をしても意味がありません。
例えば、同じ地域で歯並びが悪そうな1万~5万人のインフルエンサーにモニターになってもらうという形です。
フォロワー数が多ければ宣伝効果があるとも言い切れません。なぜかというとフォロワー数が多ければそれ以外の依頼料が多額に請求される恐れがあり費用対効果も薄れる可能性がありますしどれだけの人が来院まで落とし込めるかも定かではないからです。
内容(テーマ)を絞り込む
そして、投稿するテーマも重要になってきます。矯正が得意な歯科クリニックなのに流行りのホワイトニングを売り出したからと言って技術がある部分を出さないのはかえって魅了を落としかねません。
自院の魅了句を最大に発揮できるテーマにしてください。
どんな方向性にしたらいいのかというお悩みがありました是非ご相談ください。
まとめ
今回ご紹介したSNSツール(ブログ、メールマガジン、LINE、tiktok、Instagram)の他にYouTubeやFacebook、SMSなどもありますが、私たちJJBが今までに培ってきた中でより効果を実感してきたものを選りすぐって紹介いたしました。
紹介したすべてを行おうとするとオーバーワークになり半年も続けられなくなりますので自院に最適、スタッフに任せれると思うツールから行うようにしてください。
もしお困りがある場合は下記お問い合わせからご相談ください。